Google日本語入力 ベータ版がアップデート 0.10.288.1

Google の日本語入力システム Google 日本語入力 ベータ版 がアップデートしました。Mac OS X 版のバージョンは GoogleJapaneseInput-0.10.288.1 となります。少々ややこしいんですが、Google 日本語入力 開発版のバージョン GoogleJapaneseInput-0.10.289.101 と機能的な差はないそうですので、開発版をインストールされている方は、あえてベータ版をインストールする必要はないかと思います。

Google 日本語入力のベータ版をアップデートしました。

さて、Google 日本語入力のベータ版をアップデートしましたのでお知らせします。今回のアップデートでは、開発版で提供していた機能を取り込んでいます。開発版を試していただいた皆さんのフィードバックが、今回のリリースに結びつきました。改めて、開発版をお試しいただいた方々にお礼申し上げます。

主な変更点は、以下の通りです。
Windows 版 / Mac 版共通
・学習アルゴリズムの改善
変換履歴をより効果的に使うようにアルゴリズムを改善しました。「使うほどに意図しない変換が出るようになる」という問題が改善されます。
これまでに誤って学習された履歴は使用しないように設計されていますが、念のため学習データをリセットすることをおすすめいたします。設定ダイアログの「辞書」→「学習履歴のクリア」から行えます。
・単語辞書の更新
「録る(とる)」や「拘る(こだわる)」といった表外読みの単語を拡充しました。
入力履歴サジェストの改善
入力を確定後、バックスペースキーで確定した文字列を消去した場合、その文字列を入力履歴のサジェストに反映しないようにしました。誤変換がサジェストされるケースを抑制できます。
・辞書ツールの機能向上
動作速度を改善し、大量の単語をストレスなく扱えるようにしました。
ATOK とことえり用のユーザ辞書をインポートできるようにしました。
インポートする辞書の種類とエンコーディングを自動判定するようにしました。
MS-IME のユーザ辞書を直接インポートする機能を追加しました。
・ローマ字テーブルの機能向上
設定ダイアログからローマ字ルールを変更できます。
・キー設定ツールの機能向上
「入力キー」の設定を、文字列の入力から、キーボードからの直接入力に改善しました。
・MS-IME モードでの「無変換」キーの動作を変更
「無変換」を押すたびに「かんじ→カンジ(全角)→カンジ(半角)→かんじ→…」という動作をするようにしました。
・現在時刻の入力を追加
「いま」を変換すると、現在時刻を入力できます。
Windows 版
・動作速度の向上
OS 起動時に辞書領域を物理メモリ上に常駐させる機能を追加し、最大200%の高速化(*) を実現しました。この機能は Google 日本語入力を使用するときのディスクアクセスによる反応の悪化を防ぎます。常駐機能はデフォルトで有効になっています。設定ダイアログから常駐を解除できます。
(* Windows XP メモリ1GBのテスト環境で、OS起動直後10文変換するのに要した時間で比較)
・インストーラの改善
インストール中にエラーが発生したときのメッセージが常に「インストーラに次のエラーが発生しました: 1603: インストール中に致命的なエラーが発生しました」となってしまう問題を修正しました。Windows Server 2008 以降のサーバー OS に対するインストール時のチェックを外しました。
・かな入力での動作改善
直接入力時に意図せずカナロック状態になってしまう問題を修正しました。

学習アルゴリズムの改善や入力履歴サジェストの改善は、Google 日本語入力をベータ版リリース後の早い時期からお使いいただいているようなユーザーの方に、特に喜んでいただける機能になっていると思います。また、Windows 版の動作速度の向上は、メモリが少ない、特に Windows XP 環境で効果を発揮するものとなっています。今まで、Windows 上での操作で、何か突っかかるような違和感を感じていた方は、違いをはっきりと感じていただけるのではないでしょうか。

すでにベータ版をお使いの場合は自動的に更新されますので、そのままお待ちください。バージョン番号は次のように更新されます。
Windows 版: 0.9.248.0 → 0.10.288.0
Mac 版: 0.9.248.1 → 0.10.288.1
今回、開発版は更新されず、以下のままになります。
Windows 版: 0.10.289.100
Mac 版: 0.10.289.101
ベータ版 (0.10.288.x) と開発版 (0.10.289.10x) の機能的な違いはありませんが、今後も開発版の方が早いサイクルで更新されていきます。また、開発版がインストールされている環境にベータ版をインストールする場合、いったん開発版をアンインストールする必要があります。

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