『死ねばいいのに』京極夏彦

死ねばいいのに
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「死ねばいいのに」ってダウンタウンの浜田雅功がたまに使う言葉だけど、京極夏彦の新刊『 死ねばいいのに 』は、うまいタイミングでこの言葉を効果的に使っている。主人公である無礼な男が、登場人物との会話のなかで客観的にぐうの音も出ない状態で使う。しかし、言葉とはウラハラに読者にはある種の勇気がもらえるかも(^^;;

死んだ女のことを教えてくれないか―。無礼な男が突然現われ、私に尋ねる。私は一体、彼女の何を知っていたというのだろう。問いかけられた言葉に、暴かれる嘘、晒け出される業、浮かび上がる剥き出しの真実…。人は何のために生きるのか。この世に不思議なことなど何もない。ただ一つあるとすれば、それは―。


本書は6章からなる長編で、1章1章語り手が変わります。ただ、基本的な流れというのは同じなので、2章、3章と読み続けてくると、マンネリ感は感じてしまうところは多いと思いますが、何度も語られる「誰だってそんな違わねーよ」という様子は、繰り返されることで活きてくるのかもしれません。

また、比較的オチはわかりやすいので、できればあまり深読みをしないほうが楽しめるかも知れません。そうすれば、5章の最後で語られるところでハッとできると思います(^^;;

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それにしても、この小説はいいですね。ハードカバーで出たばかりなのですが、iPad 向けの電子書籍としても配信されているので、新刊がお安く読める環境になっています。

現在、キャンペーン中で 700円 で AppStore で購入できますが、通常は 900円 ということです。本書は3年後くらいに文庫落ちしても、600円前後はすると思われるので、700円 で読めるなら、結構いい感じじゃないでしょうか(^^

RUMBLE について

大阪在住。MacとiPadとiPhoneと音楽と写真とワンピースと文具とカレーとラーメンとモンハンが好きなひと。写真を撮ったり絵を描いたりクリエイティブなことが好きだけど作品はビミョー(笑)

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