『厭な小説』京極夏彦

厭な小説
京極 夏彦
4396633165

知りませんからね、読んで後悔しても。

あらゆる不愉快を詰め込んだという、どんびきエンターテイメントな小説ってところがなんだか面白そうで読んでみたら、あはは‥‥ 不愉快になりました(笑) うーん、厭だな。

これ、感想が書きづらいので、とりあえず内容紹介を引用します。

「知りませんからね、読んで後悔しても。」悪寒、嫌悪、拒絶……あらゆる不愉快、詰め込んだ日本一のどんびきエンターテインメント登場――「厭だ。厭だ。厭だ――」感情的パワハラを繰り返す馬鹿な上司に対する同期深谷の、呪詛のような繰り言にうんざりして帰宅した私を、マイホームの玄関で見知らぬ子供が迎えた。山羊のような瞳。左右に離れた眼。見るからに不気味だ。なぜこんな子が、夫婦二人きりの家に? 妻はその子の存在を否定した。幻覚か? 怪訝に思う私。だが、これが底なしの悪夢の始まりだった……(「厭な子供」より)。「恐怖」と「異なるもの」を描き続ける鬼才が繰り出した「不快」のオンパレード。一読、後悔必至の怪作、ここに誕生! “ゲラを読んでいて、重~い気分になっちゃいました”って、著者が語っていいのか!?

この本、確かに不愉快にはなるんですけど、ちょっと狡いなぁと思ったところもあります。最後の最後で語られるオチがどうしても納得いかないんですよね。不愉快な終わり方をするにしても、あのオチではちょっと弱い気が‥‥

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