山本弘 の『シュレディンガーのチョコパフェ』は短編7作品からなる SF 小説。1年半くらい前には買っていたんだけども、表題にもなっている1話目を読んだあとに読む気が失せてしまってほったらかしにしていました。
だって、最初の方はテンションよく物語が進んでいって面白いなぁと思っていたら、後半から一気にトーンが変わって、アレレって思っているうちに終わっちゃうものだからこっちのトーンも下がってしまって‥‥(^^;;;
で、最近になって続きを読んだんですけど‥‥
面白かった(笑) こんなことならちゃんと読むんだった(^^;;;
個人的に気に入ったのは、「奥歯のスイッチを入れろ」と「メデューサの呪文」と「テンムー」かな。奥歯は、サイボーグならではの苦悩を少しコミカルに描いてあり、テンムーは SF 主眼からの恋愛葛藤劇。いずれも面白い。
なかでも「メデューサの呪文」は一番面白かった。ネタバレになるから詳しくは書けないけれど、SF なんだけども、ある意味においてはホラー的な怖さを持つ内容で、小説のなかで語られる内容を想像しゾクゾクしてしまいました。