Mozilla Foundation は Firefox の次期メジャーバージョンとなる Firefox 4.0 の正式版の公開を開始しました。Windows 版、Mac OS X版、Linux 版の配布が開始されています。Firefox 4.0 は Gecko 2.0 ウェブプラットフォームを採用するなど、全面的に高速化が図られたものとなっています。
やっぱり一番嬉しいのは起動時間が大幅に速くなったことです。Firefox 3.6 だと、とにかく起動が遅くて使う前からイライラしてしまうくらいでしたが、それ比べると相当速く起動します。ただ、まぁ、他と比べてスゴイとは思えないけれどね(笑)
全世界 4 億人のユーザに向けて Firefox 4 の正式版を公開しました
Firefox 4 の新機能と改良点:
かつてない高速化
・パフォーマンス: Firefox 4 は前バージョンよりも最高 6 倍も高速になりました。起動時間が短くなり、静的なページの読み込みも動的な Web アプリケーションの実行も素早く完了します。さらにハードウェアアクセラレーションによってグラフィックスの高速表示も実現。Firefox 4 は高度でインタラクティブな Web サイトに最適化されました。
ユーザインタフェースの刷新
・アプリケーションタブ: Web メール、グループウェア、SNS など、よく見るサイトを開いたタブを固定できます。
・タブへの切り換え: ロケーションバーから、既に開いているタブを見つけて簡単に切り換えられます。同じページを複数開かずに済みます。
・タブグループ (Panorama): タブをドラッグ&ドロップでグループにまとめて、たくさんのタブの中から目的のページを探す時間を節約できます。
ブラウザ環境の安全な同期
・Firefox Sync: 履歴、ブックマーク、開いているタブ、パスワード、フォームの入力履歴に、複数のパソコンやスマートフォンからアクセスできます。
最もカスタマイズ自在なブラウザ
・新しいアドオンマネージャ: 20 万を超えるアドオンの中から簡単に欲しいものを見つけてインストールし、Firefox の機能やデザインをカスタマイズできます。
プライバシーとセキュリティ
・Do Not Track: Firefox は、行動ターゲティング広告の配信などを目的とした行動追跡を拒否するユーザの意志を Web サイトへ伝えます。Firefox はこの機能の標準化に向けた Web 業界の取り組みを主導しています。
・Firefox はプライバシーを第一に考えており、一部 Web 標準の問題を修正し、ユーザのブラウザ履歴が第三者によって参照されるのを防ぎます。
・HTTP Strict Transport Security (HSTS): 安全な接続を自動的に確立して中間者攻撃を阻止し、サイトへのログイン中に機密情報が漏えいするのを防ぎます。
・Content Security Policy (CSP): サイト側で読み込むコンテンツを明示的に制限できるようにして、クロスサイトスクリプティング攻撃を阻止します。
Web 開発者のための最先端ツール
・JavaScript エンジンに新しい JägerMonkey [イェガーモンキー] JIT コンパイラを統合し、既存の TraceMonkey JIT と SpiderMonkey インタプリタにも改良を加え、ページの読み込みを高速化し、Web アプリケーションやオンラインゲームのパフォーマンスを強化しました。
・Firefox 4 は、HTML5 の最新仕様、ハードウェアアクセラレーションを活用した高解像度動画 (WebM)、3D グラフィックス (WebGL)、オフラインデータストレージ、美しいタイポグラフィ、タッチスクリーンインタフェース、音声の視覚化に応用できる Audio Data API など 広範な Web 技術 に対応しています。
・CSS、Canvas、SVG など既存の実装も改良し、Web 開発者が魅力的なサイトを作成できるようにしました。
・Adobe Flash、Apple QuickTime、Microsoft Silverlight といったプラグインが原因のクラッシュを防止し、中断のないブラウジングを提供します。これらがクラッシュもしくはフリーズしても、Firefox 本体には影響が及びません。ページを再読み込みすればプラグインを再起動して再度コンテンツを表示してみることができます。