Amazon、お手軽電子書籍ラインナップ Kindle Singlesをスタート

米 Amazon は Kindle Store のコンテンツとして、いわゆる短編のような 30ページから90ページほどのコンテンツ Kindle Singles を展開していくということです。

Amazon によると、雑誌や書籍向けの原稿は 1万語 以下の場合も多く、この分量はアイデアなどをまとめて効果的に伝えるには最良のものだとしている。その受け皿として Kindle Singles を用意したということです。

電子出版が当たり前になりつつ国と、自分たちのエゴだけを押し付けてまったく消費者の利便性を考えない日本。どちらが本当の意味での読書家にとってより良い文化圏なのかを考えると答えが簡単すぎて悲しいね。

シャープ、電子書籍配信サービス「GALAPAGOS」を発表

シャープが電子書籍リーダーと電子出版のサービスを提供するソリューション「 GALAPAGOS ( ガラパゴス ) 」を発表。12月からのサービス開始を目指すそうです。GALAPAGOS リーダーは 5.5インチ、もしくは 10.8インチ の2モデルを用意。Wi-Fi を装備し、定期購読の書籍は電源OFF時( スリープ時 )に自動的にコンテンツを DL できるそうです。

News Release 第1弾 電子ブックストアサービスを12月よりスタート

GALAPAGOS が最初に用意するコンテンツは約30000冊。朝日新聞、毎日新聞、日本経済新聞などの新聞を定期購読できるのが特徴だそうです。コンテンツはシャープが提唱する XMDF フォーマットの次世代版で主に配信をするようです ( ただし、端末は PDF 、ePUB 、HTML に対応する予定だそうです ※ HTML5 は不明。 ) 。

また、XMDF フォーマットを AQUOS やスマートフォンなどにも対応させて専用端末以外でも読める環境を整えていくそうです。

ページめくりのデモを見る限りではモッサリした感じはないようです。そういう点では合格点なのかなって思うんですが、正直、独自方式ってどうかな?って思います。もしシャープがこの事業を辞めたら、購入したコンテンツの運命は限られてしまう。できるだけプレーンでスタンダードなフォーマットで配信するべきだとは思うな。シャープが、この XDMF をオープンなものにし、普及すればいいかもしれないけどね‥‥

カメラ日和 2010年 11月号

カメラ日和 2010年 11月号 [雑誌] VOL.33
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今号のカメラ日和は「猫」が主役。猫づくしってことで、愛らしい猫たちの写真であふれかえってます。昔、ボクはアレルギーがあって猫が近づくとクシャミが止まらなかったんだけど、最近はそういうこともなく、たまに戯れることができるようになりました。24、25ページの写真がお気に入りですね。

カメラ日和でも、カメラあれこれっていうコーナーのなかで iPhone の写真アプリなどを紹介しているんですけど、一度、カメラ日和の目線での iPhone の写真機能特集なんてのも読んでみたいなぁって思います。普通( ? )のカメラ雑誌や、パソコン雑誌では味わえない雰囲気がありそうなもので(^^;;;

新型Kindle、8月27日から発売

米 Amazon は、電子ブックリーダー Kindle の新型を 8月27日 から発売すると発表しました。Wi-Fi 版が 139ドル、Wi-Fi + 3G 版が 189ドル とお安くなっています。また、本体カラーは Graphite と White が用意されていい感じです。

第3世代となる Kindle は、前モデルと比較してディスプレイのコントラストが 50% 向上し、描写速度も 20% ほど高速化したそうです。また、本体そのものも 21% も小型化し、15% も軽くなっているそうです。そして、内蔵メモリも 2倍 になり 約3500冊 が保存できるようになったということです。

ここまで端末が安くなってくるといいですよね。問題は、まったくと言っていいほど日本語の書籍が増えないこと。どこでもいいからサクっと Amazon に参入して、儲けてくれればいいのにって思います。

iPad や iPhone で展開しているみたいに、1書籍1アプリなんてバカなことないですよ。あんな不便きわまりないことをするくらいなら、Kindle で出してくれたほうがよほど増しです。日本の出版社に期待したいと思います。

電子出版・流通協議会、設立へ

大日本印刷と凸版印刷が発起人の任意団体 電子出版制作・流通協議会 ( 略称 AEBS ) が設立を発表、日本の秩序のない電子書籍市場のルール作り、市場作りの活動を行っていくそうなんですが‥‥

大日本印刷の高波氏が「読者にとっていちばん使いやすい形にするための環境作りが目的」と強調しても、現段階では大日本印刷や凸版印刷ら業界団体の中間搾取を目的としてるとしか見えない。本当に読書のためと思わせるようなルール作りを行ったときにだけ、この任意団体は評価されると思います。

iPad や Kindle などハードばかり取り上げられるケースが多いですが、ハードなんてなんでもいいんですよ。要は、いづれのハードであってもちゃんと読めること。で、フォーマットがプレーンであることなど、コンテンツにDRMをかけまくったり、ガチガチの著作権保護をしているようでは未来はないよね

『死ねばいいのに』京極夏彦

死ねばいいのに
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「死ねばいいのに」ってダウンタウンの浜田雅功がたまに使う言葉だけど、京極夏彦の新刊『 死ねばいいのに 』は、うまいタイミングでこの言葉を効果的に使っている。主人公である無礼な男が、登場人物との会話のなかで客観的にぐうの音も出ない状態で使う。しかし、言葉とはウラハラに読者にはある種の勇気がもらえるかも(^^;;

死んだ女のことを教えてくれないか―。無礼な男が突然現われ、私に尋ねる。私は一体、彼女の何を知っていたというのだろう。問いかけられた言葉に、暴かれる嘘、晒け出される業、浮かび上がる剥き出しの真実…。人は何のために生きるのか。この世に不思議なことなど何もない。ただ一つあるとすれば、それは―。

本書は6章からなる長編で、1章1章語り手が変わります。ただ、基本的な流れというのは同じなので、2章、3章と読み続けてくると、マンネリ感は感じてしまうところは多いと思いますが、何度も語られる「誰だってそんな違わねーよ」という様子は、繰り返されることで活きてくるのかもしれません。

また、比較的オチはわかりやすいので、できればあまり深読みをしないほうが楽しめるかも知れません。そうすれば、5章の最後で語られるところでハッとできると思います(^^;;

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それにしても、この小説はいいですね。ハードカバーで出たばかりなのですが、iPad 向けの電子書籍としても配信されているので、新刊がお安く読める環境になっています。

現在、キャンペーン中で 700円 で AppStore で購入できますが、通常は 900円 ということです。本書は3年後くらいに文庫落ちしても、600円前後はすると思われるので、700円 で読めるなら、結構いい感じじゃないでしょうか(^^

SONYなど4社、電子書籍新会社を7月設立へ

SONY、凸版印刷、KDDI、朝日新聞の4社が電子出版の配信事業に関する事業企画会社を設立することで合意し、日本市場にあった電子書籍市場を展開していくんだそうです。‥‥はぁ、独自のものを作るよりも、すでにある kindle などの市場で配信をし、利益を確保していくほうがモアベターだと思うんだけどなぁ。

ソニー、凸版印刷、KDDI、朝日新聞社
電子書籍配信事業に関する事業企画会社を設立

ソニー株式会社、凸版印刷株式会社、KDDI株式会社、株式会社朝日新聞社の4社は、2010年7月1日を目処に電子書籍配信事業に関する事業企画会社(以下、企画会社)を設立することについて基本合意に至りました。
 企画会社は、4社における協議に基づき、書籍・コミック・雑誌・新聞などを対象としたデジタルコンテンツ向けの共通配信プラットフォームを構築・運営する事業会社への移行および年内のサービス開始を目指します。

今回は、どういう枠組みで、どういうハードで、どのようなオープン性をもったものなのかが提示されなかったということが残念で仕方がないですが、年内にはサービスを開始したいそうです。

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SONY は大きな失敗を過去にやらかしているし、凸版印刷なんかも DS での広告配信事業などで成果が上がってるとは思えないし‥‥ そういった過去の経験を活かすことができるかは今後の内容次第ではあるけれど、正直、期待できな感じ。

少なくとも SONY なんかが PSN で展開しているコミック配信などと同様のものをやろうというのであれば、ハナからこけるのは火を見るより明らか。だって、ワンピースなどのジャンプ系コミックって、1話100円ですよ(^^;; コミック1巻に10話はいってても 420円 ほどなのに、PSN だと 1000円!! ありえんです。

こんな馬鹿なことをやる SONY が舵を取る電子書籍の配信サービスに期待を持つためにも、今回はしっかりと枠組みを発表して欲しかったです。まぁ、SONY が海外で行っている配信サービスには ePub 形式を採用しているので、日本でも同様のオープン性を持ったものであると期待もしているんですけど、どうなるんでしょうね(^^;;;

Web文芸誌『マトグロッソ』創刊

Amazon が、文芸・論評ページの和書ストアから Web文芸誌 「 マトグロッソ 」を創刊しました。マトグロッソ は、イースト・ブレスが編集するWeb上の文芸誌です。何かに気がついたとき、また何かを感じ取ったとき、それを言葉にして伝えたくなる。そんな文芸誌なんだそうです。

伊坂幸太郎のコラムや森見登美彦の小説など、読みたいと思わせるものはわりとあるんだけども、正直、読みにくい。

特に読み物としてアップされている文章たちに使われているフォントは、目がチカチカしてなんと読みにくいことか。黒地に白の文字なら読みやすいフォントかもしれないが、逆だとチカチカしてしまう。コラムとか読みたいのになぁ‥‥(>_<